雨のウオーキング 2
ジョギングやウオーキングを始めて30年以上経つけれども、その途中で誰かに話しかけたり、声をかけられたりした経験は皆無に等しい。
自分がウオーキングの途中、腰掛けて休憩する場所が3箇所あるのですが、ずいぶん前、その2箇所目の休憩スペースに、自分より少し年長と思われる男性が座っていました。
あまりの寂しげな様子に、思わず挨拶して話しかけてみました。
奥さんが大病で亡くなったこと、定年退職を待たずに奥さんの看病のために退職したこと、娘さんがいるけれども遠地に嫁いでおり一人暮らしをしていることなど・・・言葉少なに話してくれました。
話好きな感じには見えませんでしたので、その後、ときどきウオーキング中にすれ違うことがありましたが軽い挨拶程度で済ませておりました。
その後、自身の血糖値スパイクが発覚してからは、昼食後時間を空けずにウオーキングしたほうが良いとTVで医師が話しておりましたので、そうなのかと素直に昼食後、時間を空けずに出かけるようになり、その方とは会わなくなっておりました。
たまたま雨が降り、時間が遅れてウオーキングにでかけ、その方と久しぶりに顔を合わせました。
お元気ですか?と尋ねますと、懐かしそうにいろいろと話してくれました。
一人暮らしは変わらないけれども、最近はひと月に1度は娘さんが2歳になるお孫さんを連れて遊びに来てくれると嬉しそうに話してくれました。
孫が来たら、線路のところへ電車を見に連れて行ったり、スーパーで遊び道具を買ってあげたりしてるとも・・・。
以前より、元気になり、話す様子も嬉しそうで、こちらまで嬉しくなりました。
やがて、どちらかが欠け、一人になるのが夫婦の定めです。
互いに相手のために力を尽くし、喜ばせ、喜ばせてもらいながら、その日まで笑って暮らしていたいものです。
by ksway | 2018-11-10 18:23 | 出来事