断捨離 現役時代の思い出多い土地建物を売却
今から24年前、経営していた会社が社員の裏切りに合い、倒産の危機に瀕した。
当時の家賃が40万。
家賃や人件費の負担が大きく、蓄えを吐き出した。
支えきれずに社員の多くを退職させ、借金して土地を購入し、建物を建て、引越した。機械設備があり、どうしても最低限の建物が必要であった。
仕事も急減していたため、もしも再建できなければ、自分の住まいも失い、夜逃げすることまでシミュレーションしての行動であった。
幸いにも、減った仕事を大事にしながら数年、裏切って独立し、仕事をさらっていった連中が倒産して、仕事が戻り始め、経営が軌道に乗った。
人間には、大きく分けて2種類しか無い。事業を経営できる素質の人間か、そうではないか。彼らは経営できる人間ではなかった。
その頃はまだ、バブル崩壊の直後で、不動産価格も高止まりしている状況にあった。
自身も老齢化し、そろそろ断捨離を考える年齢と考えていたところに、土地建物の購入話がもたらされた。
建物はまだまだ使える状態だったが査定ではゼロ円。土地はなんと、購入時価格の半分にもならない金額であった。お世話になっていた人からのお話でもあったので、気持ち、値引きをして売却することにして、先日すべての手続きを終えた。
さまざまな思いが過るけれども、倒産せずに済んだのは決して自分の力では無い。いつも思うことだが、何かの力が働き、助けられていたと確信する。
もし、彼らが倒産しなければ、自分は破綻し、悲惨な生活に落ちていたと思う。
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by ksway | 2019-08-24 10:26 | 出来事